
夢を持ち続けて、出産、復帰を乗り越えて実現した日本語教師〜下橋さん
「夢を持ち続けること」。出来そうでできないことのひとつかもしれませんね。
今回は、「日本語教師になる」という夢を持ち続けながら、出産と復帰をし、そして今、日本語学校で念願の教師になった下橋さんにお話を伺いました。
日本語教師になりたいと思ったきっかけを教えてもらえますか?

それは、ある中国人の家族に、日本語を教えて欲しいと頼まれたことがきっかけです。
その一家と交流するうちに、気が付いたら、日本語教師養成講座を受講していました。
結婚後、なかなか子供に恵まれなかったので、ずっと続けられる仕事を無意識に探していたのかもしれません。
中国に留学もされたんですよね?
はい。出産前ですが、1年間、中国の青島(チンタオ)に留学しました。やっぱり、現地で学びたいと思って。
1年間は長かったでしょう?
いえ、すごく短く感じましたね。それだけ充実していたんでしょうね。留学しながら、現地の日本語学校で夜間クラスを担任させてもらったので、今の勤務先である日本語学校でもその体験が生きてますね。
留学までしたけど、すぐには希望の日本語教師としての仕事がなかったそうですね。
そうなんです。帰国後、結婚9年目にしてやっと妊娠したこともあって、それまでの事務の仕事を出産前に一度退職したんです。
退職というのは、大きな決断ですね。
日本語教師の仕事がしたいと強く思っていたので、そのまま事務の仕事を続けるより、夢の実現に向かって準備しておきたいなと思ったのです。
決断のいさぎよさに、夢を実現したいという思いの強さを感じますね。それで日本語教師までの歩みはいかがでしたか?
最初は、手探りでした。でも、タイミングがよかったのでしょうか。たまたま、今の勤め先である日本語学校で教師の採用募集を見つけたのです。非常勤だったのですが、最初は非常勤からでもと思って。ただ、そのころは、開校してすぐだったので、学生数は、0人。しばらくして、2人。そして、今では27人の学生を受け入れています。そういった中で、私も非常勤から常勤の講師へとステップアップしていくことができました。
仕事をしていくことをとても肯定的に捉えていらっしゃるのですね。
「働くのは当然」という気持ちがあるんです。食べていけませんし、なにより、自分が動いていたいんですね、きっと。そして、外を見ていたい。なんか家の中だけではつまらなくって。(笑)
エネルギッシュなものが伝わってくるのですが、その原動力はなんですか?
頼られること、かな。日本に来ている留学生もそうなんですが、見ているとなにかしてあげたい、役に立ちたいという思いが自然に湧いてくるんです。人のためには動けるという性格なんでしょうね。

では、家族のためにも動いていらっしゃるんですか?
特に子どものことは、守ってあげなきゃって思いますね。以前、仕事が忙しくて一時期延長保育を利用していたのですが、子どもが嫌がったので延長保育をやめたこともあります。
子どもも大人もそうですが、元気で楽しく生きていくというのが、基本だと思うのです。だから、体を壊してしまうとか病気になってしまうとか、そういうことは極力ないようにと思ってます。
ご自身についてはいかがですか?平日は、日本語教師、土日は、子育て関連施設でスタッフをされているとのことで、お休みが少なくないですか?
どちらも好きなことなので、やりたいことが出来るというのは、幸せなことだなあと思ってます。日曜の子育ては、夫にも協力してもらってます。夫が自営業ということもあって、時間の融通が利くことはワーキングマザーにとっては、助かりますね。
仕事の中で大切にしていることってなんですか?
「和」ですね。やっぱり、みんなが仲良くというのが一番じゃないでしょうか?あとは、「責任感」ですね。ここまではやる!といった堅い約束のようなものでしょうか。
これから夢に向かっていく人へのメッセージをいただけますか?夢に向かって進んでいる時って、不安もいっぱいだと思います。でも、好きなことなら続けてほしいって思いますね。やり続けることは、どんなことよりも力になっていくと思います。
最後になりますが、どんな家族でいたいですか?
働いていると、一緒にいられる時間って限られますよね。だからこそ一緒にいられる時間をお互いに「一緒にいたいね」って思える家族でありたいなと思っています。
編集後記
仕事と家庭の両立とよく言われますが、下橋さんのお話を伺っていると、安定した家族があって、その上にひとりひとりが輝いていくような、そんなイメージがあるように感じられました。仕事と家庭とどっちを取るかというようなことではない、ということを教えてもらったようです。
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